契約書は本当に必要?口約束の危険性とトラブル事例から学ぶ対策

1.はじめに

【東京都江東区】行政書士による内容証明郵便・契約書・公正証書相談室です 。知人との金銭の貸し借りや業務委託などで、「口約束」で済ませてしまい、後になって揉めるケースは後を絶ちません

「信頼しているから契約書は不要」「面倒だし費用もかかるから口約束でいい」と考えていませんか 。しかし、こうした安易な判断が深刻なトラブルの原因になることもあります

この記事では、口約束がなぜ危険なのか、契約書を作成すべき理由、実際に起こった典型的なトラブル事例、そして行政書士に依頼するメリットについて詳しく解説します

この記事でわかること

  • 口約束が危険な理由と契約書の重要性
  • 典型的なトラブル事例とその結果
  • 行政書士に依頼するメリットと相談の流れ

2.行政書士とは何か、契約書作成での役割

行政書士は、行政書士法に基づく国家資格者であり、権利義務や事実証明に関する書類作成を専門としています 。契約書や公正証書の原案作成を通じて、当事者間の合意を法的に有効な形に整える役割があります 。これにより、後々の紛争を未然に防ぎ、安心して取引を進めるための基盤を築きます。

口約束が危険な理由

口約束であっても契約自体は成立します 。しかし、その内容が書面として残らないため、相手に「そんな約束はしていない」と否認された場合、合意内容を立証することが非常に困難になります 。また、口頭でのやり取りでは、内容や条件が曖昧になりやすく、お互いの認識が食い違ってトラブルに発展するリスクも高まります

契約書を作成するメリット

契約書を作成する最大のメリットは、合意した内容を明確に文書化し、後日の確実な証拠として機能することです 。契約書によって、当事者間の責任の範囲や具体的な条件が明確になるため、不要な誤解や紛争を防ぐ効果があります 。また、万が一トラブルが発生した場合でも、契約書が存在することで、円滑な解決に繋がりやすくなります。

3.口約束の危険性を示す3つの事例と相談が遅れるリスク

事例1 知人にお金を貸して返ってこなかったケース

親しい友人に100万円を貸したAさんは、口約束だけで済ませてしまいました 。そのため、返済期日や利息の取り決めが不明確となり、相手に「そんな約束はしていない」と言われ、お金の回収に大変苦労しました 。当事務所に相談後、内容証明郵便を送り、改めて公正証書を作成することで、最終的に対応することができました

事例2 業務委託で報酬未払いに

フリーランスのBさんは、ある企業から業務を請け負いましたが、契約書を交わしていませんでした 。仕事を終えて納品したものの、企業から報酬の一部を支払ってもらえず困ることに 。当事務所が契約書案を作成し、次回以降の取引から同様のトラブルを防ぐことができました 。これは、業務委託契約書がどれほど重要かを示す事例です。

事例3 口約束での不動産貸借トラブル

Cさんは知人に駐車場を貸していましたが、これも口約束だけで、賃料や契約期間が明確にされていませんでした 。結果として、解約を巡って揉めることになり、関係も悪化してしまいました 。当事務所が契約書を作成し直したことで、賃料や期間が明確になり、円満に解決へと導くことができました 。不動産に関する口約束の危険性を物語る事例です。

相談が遅れるリスク

契約書がないまま紛争が起きてしまうと、裁判で証拠が乏しくなり、ご自身が不利な立場に置かれる可能性があります 。トラブルの芽は小さいうちに摘むことが非常に重要です。問題が表面化してからでは、解決までに多大な労力と費用が必要となることが多く、精神的な負担も大きくなります。そのため、契約の際には、事前に専門家に相談し、適切な書面を作成しておくことが賢明です。

4.契約書作成を行政書士に依頼するメリットと準備しておくべきこと

行政書士に依頼するメリットと相談の流れ

行政書士は、契約書作成に特化した専門家として、当事者間の合意内容を法的に有効かつ実務に沿った形で整えることができます 。依頼者の意向を丁寧にヒアリングし、条項のリスクや漏れがないかを確認しながら契約書を作成します 。ご相談は、まず電話やメールで予約し、その後、面談で詳細な状況をお伺いします。

よくある失敗例

インターネットで公開されている雛形をそのまま利用してしまい、ご自身の具体的な状況に合わない内容でトラブルになったり、必要な条項が抜けていたりするケースがよく見られます 。また、署名押印が不十分であるために、契約書の効力が弱まってしまうこともあります 。これらの失敗は、専門家の知識と経験があれば回避可能です。

相談前に準備しておくとよいこと

行政書士への相談をスムーズに進めるために、いくつか準備しておくと良いものがあります 。例えば、取引の経緯や具体的な条件(貸付金額、返済期日、利息、業務内容、報酬など)、そして相手方の情報(氏名、住所、連絡先など)を整理し、どのような合意内容にしたいかメモにまとめておくと、より的確なアドバイスを受けることができます

5.まとめ 契約書は信頼関係を守るための備えです

契約書は、相手を信用していないから作るものではありません 。むしろ、お互いの合意内容を明確にし、将来の誤解や紛争を防ぎ、結果として信頼関係を保つために作成するものです 。トラブルが実際に起きてからでは遅く、最初からきちんと書面を残しておくことが、安心して取引を進める上で非常に大切です

行政書士は、裁判外の書類作成に強みがあり、必要な条項を漏れなく盛り込むことで、実務に役立つ契約書を作成します 。時には「こんなことまで相談していいのか」と悩まれる方もいらっしゃいますが、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください

【東京都江東区】行政書士による内容証明郵便・契約書・公正証書相談室では、金銭貸借、業務委託、不動産契約など、様々な種類の契約書作成をサポートしています

安心して大切な取引を進めるために、ぜひ一度当事務所にご相談ください